猫に恋する物語
□ちょっちょっちょっとまってよう!

□は慌てて反論の声を上げる。

□せめてここに来た目的だけでも果たさないと。私たちは猫を探してこの世界に来たの。

勝手に話し始めた□を見て一瞬ためらった男だが聞くことにしたようだ。
男は背中を押す手を止めた。

□ありがとう。それでね私たちは猫に会うために来たんだよ!


□が再び繰り返して言う。

男は冗談だと思ったのか、

「お前さん、ギャグはあまりうまくないな」と言った。

□いやいや。違うって ホントの話だよっ

□が真顔で言うと。

一瞬目を大きく見開いてから、男は言葉をつづった。

「それがホントの話ならお嬢さんたちはずいぶん変わった人たちだな。」

「それで、会えたのか?猫には。」

□まだまだ。ほんのちょっと前に来ところだから。それでおじさん知らないかなぁと思って。それを聞いたらすぐに出ていくよ。

@ちょっ□・・・。

□いいじゃん。野宿。楽しいよ。

@うん・・・なんかごめんね 。

□いいからーいいからー。 

「そんでその猫の特徴は?」 

会話は続く。
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