いじめられっ娘。
『50万やるよ。どうする?』
「会長!やめてください!!」
『お前は引っ込んでろ。』
「そんなことできません!!」
会長に近寄って、必死に止める。
そんなことしないで。
たかが私の情報じゃない。
別にいい。
学校中に私の情報が知れ渡ったって良いから。
大事なお金をっ…そんな簡単に使わないで…!!
「私は、良いですからっ…!」
『お前、バカか?これが学校中に知れ渡ったら、どんな奴が出てくるか――っ』
「いいです!でもお金はっ…そんな、ダメです…!」
会長が私のことを想ってくれてるってことは十分に分かったから。
それだけで私は大丈夫だから。
50万なんて…今、私が持ってこれるような額じゃない――
『三浦、』
「あっ…」
『おっと…毎度あり~♪はいっ、商品です!』
ポスっ
止める私を避けて、会長は三浦に50万を渡した。
私の情報が入った手帳を床に落とし…三浦は生徒会長室から去っていった。