いじめられっ娘。



会長を押し切って部屋から飛び出した私は取り敢えず走った。

嫌だ嫌だ嫌だ!

私は、平和な日常を過ごしたいだけなの!

平凡で、平和な日常を過ごしたいだけなのに――…


ズサッ!

「いっ…!!」


なんでこんなに、私って惨めなんだろう――…

こんな石ころだって段差だってない、何もない所で転ぶほど…私は、ダメダメな子なんだ。

どこまでも。


『あっれ~?これはこれはドジっ子ヒナコじゃねぇ?』

「っ…」

『相変わらずダッセー(笑)』


クラスの男子…。

最悪だ…、きっとさっき私がこけてたの見てたんだ…。


『おい、お前、かいちょー様直々に補佐になれって言われたんだろ?どんな風に媚び打ったんだよ?あ?』

『“私を好きなようにしてください♥”って言って、身体差し出したんじゃねぇの?』

キャハハハ


男子達のバカにする笑い声。

反論したくても、出来ないの。

怖いから――…

ホントに私って、苛められる方が似合ってる――…


『ねぇ、君、』



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