番外編
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「…ん…」
肩に触れた空気の冷たさに意識が覚醒する。
重い目蓋を上げて辺りに目をやると、窓から覗く空には黒い闇のカーテンと星の照明が散らばっていて。
どうやら俺は机を枕に居眠りをしていたらしい。
時計を見ればそれほど長い時間だったわけではないみたいだけど。
ぐっと固まった体を伸ばす。
伏せていた机の上には何枚もの紙が散乱していた。
その紙には譜面と一緒に歌詞が書いてあったりなかったり。
それを見てようく寝る前の記憶が戻ってくる。
そうだ。仕事をしていたんだ。