お嬢様の番犬
Q.入学したのはヤンキー校ですか?
「お嬢様、ハーブティはいかがでしょう?」
「あ、うん。ちょっとまって、着替えおわるから」
そう返答があってから数秒後。
部屋から出てきたのは、
栗色の髪をふわりと遊ばせて、
真新しい制服に身を包んだ、
雨衣(あい)様の姿だった。
「…ああっ!なんてお可愛らしいっ!」
「ちょっ!ヨルっ!シワになっちゃうよっ」
思わずぎゅーっとお嬢様を抱き締める。
148.3㎝という小柄なお嬢様の体はすっぽりと僕の腕の中おさまって、
なんとか抜け出そうと、
ぴょんぴょんはねる姿がもういとおしいすぎてやばいしにそう。