お嬢様の番犬
◆◆◆◆◆◆


校門前。

車を降りてすぐ視界に飛び込んできたのは、何十本もの満開の桜だった。



ひらり、
ふわり。


薄紅色の花びらが空に舞い上がる。



「うわぁ~!きれい!」



その光景に瞳を輝かせるお嬢様。
桜を見上げる横顔が、美しすぎてつらい。


さすが進学校、校舎のみならず桜の木の手入れもがいきとどいているとは。




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