向井君は向井さん
「やっぱり…嫌だ…」
「今更無理よ」
「何でだよ!だって卑怯じゃないか!丸一日なんて聞いてないぞ!」
「あのね…卑怯ってゆうのはこうゆうのを言うのよ?」
姉は携帯を取り出し姉の制服を着ている、今現在の俺を撮った写メを見せる。
「へ?」
「あららー、指が滑って一斉配信しちゃうかもしれないわー」
この女…、悪魔だ。
牙生えてないか?
先端が尖った尻尾は生えないか?確かめたくなる「安心なさいよ、完璧にしてあげるから。
単なる取り越し苦労に
終わるって保証してあげるから」
そんな予想で言われても本番では何が起こるか
わからないだろう。
「だからアンタも極力
大人しく目立たないで
いなさい?
まあ、私に変装するから嫌でも目立っちゃうけどねー、ホホホ!」
「姉ちゃんて幸せだね」「でしょ?羨ましい?」皮肉で言ったんだが伝わらないらしい…。
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