体だけでも繋ぎ止めたい
今日もチャラさ絶好調と言わんばかりに
女子の視線を集めてる。
「優くんは、連れて行かないよ?」
「え?オレだけのけ者にする気?」
あんた連れて行ったら
女が寄って来て仕方ない。
そもそもーーー
「何でここにいるの?」
「ハッ!?姫乃、ひでぇ」
陸との関係がバレて以来
初めて話す優夜。
また何を言われるか分からないと思ってずっと避けていたのに。
「そもそも、海行くなんて言ってない」
「いや、海行くでしょ」
「行かない」
行くとしても優夜とは行かない。
「ちょっ!二人ともストップ!」
ユリが慌てて止めに入ってきた。
「みんなで行くつもりだったんだけど…」
ユリのその言葉に
優夜がニヤッとする。
みんなって……
「6人で…?」
「そう!」
ユリのその返事に
大きなため息が出た。