体だけでも繋ぎ止めたい
それからの車内は相変わらずの優夜の一人トークショー。
海に着くまでに、私は何度限界を迎えたか……
浜辺にはいつから来ていたのか
ユリたちが居た。
「優くん、姫乃遅いよ!!」
「優夜!お前、話違いすぎだろ」
優夜の顔を見るなり何やら怒っている健斗。
てか、海パンがヒョウ柄って……
ピンクって……
「ブッ!!健斗その海パンはないだろ〜」
そんな健斗の機嫌の悪さをスルーした優夜がお腹を抱えて笑いだした。
「だろ!?オレも言ったのにコイツめっちゃドヤ顔するんだぜ!」
「剛、うるせぇ!てか、そんなのどーでもいいんだよ!!」
「ぷっ…!無理!!オレ我慢できない」
「優夜!笑うんじゃねぇ!!」
騒がしい男たち……
どうやら私と優夜以外は
剛の車で来たらしい。
だけど、ここに陸の姿は見あたらない。