体だけでも繋ぎ止めたい



もう、死ぬんじゃないかってほど
心臓がドキドキとうるさい。



優夜の一言一言に


仕草一つ一つに



確実に私の心が揺れているのが分かる。



優夜の、この自信を
私が信じたいと思った。




「……約束してくれる?」


「なにを?」



今更、握られた手の温もりに
恥ずかしくて、俯いてしまう。



「幸せに…してくれるって……」


言った瞬間、顔が熱くなる。


怖いのと、恥ずかしいので
顔は……やっぱり上げられない。



でも、私の言葉から
すぐに



「もちろんだよっ!!オレが絶対幸せにする」



大きな声でそう返事が返ってくると
私を勢いよく抱きしめた。




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