体だけでも繋ぎ止めたい
「でも、剛と健斗が言い出したんだよ!?」
「は!?ユリ裏切る気か!?」
「オレは頷いただけ、言い出したのは剛」
「ちょ、健斗ふざけんな!」
三人の醜い言い争い。
別に誰が言い出したとか
そんなのどーでもいい。
「ユリ、取り消して来て」
「む…無理……もうエントリー枠確定で今日から投票始まる……」
「は!!?」
三人が顔を見合わせて
姫乃なら大丈夫とかふざけたことを言ってきた。
冗談じゃない……
「来年は忙しくなるし、今年こそはって思ってたんだよね」
それは、ユリの考えでしょ……
「夏から可愛くなったし、お前ならイケるって!」
剛にそんなこと、言われたくない。
「優勝したら、賞品貰えるんだぞ?」
健斗の意見はもう、論外。
ため息しか出ない……。
「いいよ、出ればいいんだろ」
ーー!!?
優夜の言葉に耳を疑った。
「その代わりもし、オレが優勝したら賞品はオレらだけの物な」
そう言う優夜の声が少し低い。
そんな優夜の言葉に驚きながらも
三人はブツブツ文句を言っていた。
結局、私と優夜はミスコンに出ることになった。