僕と君たちのありのまま
「俺たちチェリー組は……もうこれ以上分けられないよね?」

ボソリ、寂しげに純太が呟く。


「俺、チェリー組なのはいんだけどさ、むしろ、チェリーであることを誇りに思ってっけど。お前らと一緒ってのが屈辱だわ」

一平が苦々しく顔をしかめて言う。


「てか俺、お前のその一言が、とんでもなく屈辱的なんすけど、死にたいぐらいに」

茫然自失の状態ではあったが、俺のお口は勝手に動く。



「泣くな、凛太郎」

純太が俺の肩にポンと右手を落として、ニカッと笑った。



「泣いてねぇわっ!」






〔仲間分け〕おわり.


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