僕と君たちのありのまま
「違いねぇ……」

同意した悠斗は、まるで事件の重要な手がかりを得た刑事みたいに眼光を光らせた。


てか、事件でもなんでもねぇし、アホくせぇ。元気ハツラツなヤツが犯人って……バカじゃねぇの?


だがしかし、疑われると面倒なので、ここは一つ、俺は元気ハツラツじゃないってアピっとこう。



「だりぃ。五限目音楽とか、まじだりぃ」

机に肘を突き立て、その手の上に頭をのっけて気怠さオーラ全開。



「元気ハツラツなヤツかぁ……」

悠斗はイッチョマエに腕組みなんかして考え込んでいる。


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