僕と君たちのありのまま
「なぁ、そんなんどうでもいーから、ドロケイ(泥棒警察)やろーぜ。ザ・リベンジ」

昼休みは必ずお外で遊びたがる、お子様悠斗が口を挟む。


昨日、泥棒だった悠斗は俺たち警察に捕まりっ放し。ずっと牢屋に入っていたのが相当悔しかったようだ。



「黙ってろ、クソガキ。俺は純ちゃんの話聞く」

冷ややかに言い放ったのは、瀬那くんだ。


瀬那くんは何故かいつも、机の上に胡坐をかいて座る。これ、癖なのか?



「ん、俺も俺も」

瀬那くんに便乗したのは一平。


小柄で華奢で大人しそうに見えるが、キレ易くて暴れん坊。

でも、瀬那くんの子分的存在。


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