私のヒーロー。



「あの・・・・」





「どうした?何か忘れもんしたか?」





「いえ、あの、、、」





何から話せばいいのだろう、無計画すぎて言葉が詰まる。





「大丈夫よ、ゆっくりで。」





悠輔さんのお母さんが向けてくれた笑顔がとても優しくて、肩の荷が下りた気がした。






「私は、、、人には言えないような生き方をしてきて。





今日、悠輔さんが実家に行くって言った時、不安しかありませんでした。





私の事情を知って、ご両親は私を軽蔑してるんじゃないかって。





だから、笑顔で迎え入れて貰った時、本当に嬉しくて、





私がこんな素敵な人たちと一緒に居てもいいのかなって、





こんなに幸せでいいのかなって、不安になったくらい・・・」





< 132 / 135 >

この作品をシェア

pagetop