私のヒーロー。
「いつもの時間に迎えに来れると思う。」
「分かった。」
「本当にいつもゴメンね。」
「困った時はお互い様」
そう笑顔で言ってくれる麻衣。
私は何度この笑顔に救われてきただろう。
子供を産むときもずっと付き添ってくれた麻衣。
きっと今の私があるのは麻衣のおかげだと思う。
本当に、麻衣には感謝しきれない。
「じゃあ行ってくるね。」
「うん。行ってらっしゃい。」
「ママ、行ってらっしゃい。」
紘とハイタッチをしてから麻衣の家を出る。
これが私の日課。
麻衣には私の全てをさらけ出したい。
だけど、やっぱり言えない。
私が麻衣の家を出た後、ドコで働いてるかなんて・・・