私のヒーロー。
母に相談することも、友達に相談することもできなかった。
友達に相談したらきっとみんな私から離れて行ってしまう。
親友の麻衣にも絶対に引かれてしまう。
私は暗闇の中にぽつりと自分だけが取り残されているような気分だった。
でもまだ、本当に自分が妊娠しているかなんてわからない。
確かめないと。
そう思った私は、隣町の薬局に行った。
家の近くの薬局には、学校の人がいるかもしれないという心配があったから
少し時間がかかったけど、隣町の薬局まで来た。
店に入った時、自分でも無意識のうちに小走りになっていた。
ドコにあるんだろう。