私のヒーロー。
急いで外へ出ると黒い車が目の前に止まっていた。
その車のそばに居たのは・・・・・
「渡邉さん・・・・・・・」
タバコを片手に少しだるそうに立っていたのは、
さっきまで一緒に居た渡邉さんだった。
「急いでるんだろ。送る。」
「・・・別にいいです。」
そんなに親切にしてもらう資格は私にはない。
「あのな、素直に乗ってけばいいんだよ。
時間の無駄だろうが。」
「・・・・・・じゃあ、お言葉に甘えて。」
「ん。」