私のヒーロー。
「大事なお話?」
渡邉さんは気を利かせて病室から出て行った。
「パパの事。」
「うん。」
「パパはね、ママに痛いことしてたでしょ。
だからね・・・お巡りさんのところに行かないといけないの。」
「・・・・・・・」
「紘は、
・・紘はパパがお巡りさんのところにいくの悲しい?」
話しながら涙が出てきそうになる。
こんなに小さい子にこんな話をするのは残酷なのかもしれない。
だけど私は、ちゃんと話さなければいけないと思ったんだ。