私のヒーロー。
「でも・・・これ以上お世話になるわけには・・・・」
「・・・じゃあ、毎日ごはんを作ってくれ。」
「え?」
「朝飯と晩飯を作ることが条件だ。
これでいいか?」
「・・・・・・お弁当も作ります。」
私がそう言うと、渡邉さんは笑って「決まりだ。」と言った。
ああ、やっぱり私はこの人が好きだ。
5年前から隠していた気持ち。
これからはこの気持ちに素直になってもいいのだろうか。
いつか、渡邉さんの横が似合うような立派な女性になりたいと、思ってもいいのだろうか。