私のヒーロー。
なにも言わないって・・・・・・




ちゃんと全部本当のこと言ってるじゃん!




私は早くこの場から立ち去りたかった。




逃げたい。




そんな気持ちにもなったけど、そんなことしたらもっと罪が重くなる。




私はもうどうにもならないと観念して、黙って警察の人を待っていた。









15分位で警察の人が来た。




ガチャ




事務所のドアが開いた音がした。




それでも私はずっと下を向いていた。




「わざわざ来ていただいてすいません。」




おばちゃんの声がした。




さっきの私と話していた時の声とは全く違う甘ったるい声。




< 8 / 135 >

この作品をシェア

pagetop