私のヒーロー。
立ち去ろうとしていた高校生は面倒くさそうに振り返ったが悠輔さんの顔を見た瞬間固まっていた。
今の悠輔さんの顔はそれほど怖い。
「もしコイツが転んで、ケガが悪化したらどうすんだよ。
それでもてめえは無視していこうとすんのか?」
悠輔さん。口悪いよ。一応警察官なんだからね・・・
「なんかこいつに言うことあんだろうが。」
そういうと、怯えきったぶつかってきた男の子とその友達までもが頭を何度もぺこぺこさせて謝ってきた。
「も、もう大丈夫だよ。」
そういうと高校生の子達は悠輔さんに「すいませんでした。」と言ってお店から出て行った。
その瞬間パチパチパチと周りに居たお客さん達が拍手をしてくれた。
悠輔さんは一礼して「すげーこの状況恥ずかしい」と私に小声で伝えてきた。
でも悠輔さん・・・・・・私の方がめちゃくちゃ恥ずかしいです。