私のヒーロー。
②
悠輔さんに「割り勘をしましょう」と私が言うと「女に金出させるほど金に困ってねえよ。」と言って支払いを済ませてくれた。
家に帰ってすぐにハヤシライスを作り始めた。
「なんか手伝えることあるか?」
「じゃあ、ニンジン切ってもらっていいですか。」
「分かった。」
そう言うと悠輔さんはしっかり手を洗ったあと、ニンジンを切ってくれた。
「上手ですね。」
「そおか?」
「よく料理するんですか?」
「そうだな。もうずっと1人暮らししてるからな。」