私のヒーロー。
私も悠輔さんも"旦那さん″についてはなにも触れなかった。
どう触れていいのか分からなかったから。
帰りの車でこれからしばらく悠輔さんの家でお世話になることを紘に話すと、もの凄く喜んでいた。
家に帰って3人でハヤシライスを食べた。
悠輔さんは2杯もおかわりしてくれた。
こんな風に食卓を囲んでご飯を食べれていることが何よりも嬉しかった。
ご飯を食べた後、紘は悠輔さんと一緒にお風呂に入った。
すっかり紘は悠輔さんにベッタリになってしまい、母親の私としては少し寂しかった。
だけどお風呂を出た後に紘が「ママ、一緒に寝ようね。」と言ってくれたのでホッとしたのだが、その後の言葉を聞いて固まってしまった。
「悠輔と3人で。」