winter kiss〜王子様の熱い口づけ〜
「いらっしゃい、真央(まお)ちゃん。」
「お世話になります、おじさん、おばさん。
急なことなのに、引き受けてくれて、ありがとうございます!」
「ううん。こっちも、この時期はかきいれ時で、人手はいくらあっても足りないくらいだから。」
「役にたてるように、精一杯がんばります!」
いきまくわたしを見て、微笑むおじさん夫妻。
会うのは久しぶりだけど、
上手くやっていけそうだな。
「あ、そうだ・・・
真央ちゃんのほかに、もう一人
住み込みでバイトしてくれる子がいるの。」
部屋に案内されなながら
おばさんにそんなことを言われた。
「そうなんですか?」
「うん。同じ年なのよ。
毎年、来てくれてる子だから、いろいろ教えてもらって。」
「はい!」
タメか~。
仲良くなれるといいな。
「今は、外に行ってるけどね。」
外?
こんなに寒いのに・・・・
「真央ちゃんも行ってきたら?」
「あ、はい・・・。」