winter kiss〜王子様の熱い口づけ〜
その団体が近づくにつれて
どれだけスピードがでているのかが明確になる。
先頭の人、背も高い・・・・。
紺に緑のラインが入ったスキーウェアを瞬かせて
すべってくる。
その姿を無意識に目で追っていると
・・・・っ!!
その人と、目があったような気がした。
向こうはゴーグルをつけているからわからないけど。
え?
なんか、こっちに向かってきているような・・・。
その人は進路をわたしに向けている。
な、なんだろう?
変な期待感みたいなもの生まれる。
ただ、最初からこっちへ来る予定だった可能性が高いのに
なんでこんなに期待してるの?
その人は、向かってきながらも
わたしと視線をそらそうとしないから
ドキドキは増すばかり。
近づくにつれて、心なしか笑いかけているように見えてきた。