winter kiss〜王子様の熱い口づけ〜
「・・・会えた。」
うれしそうに微笑む彼は
あのときと同じ声。
「やっぱり・・・」
同じ人だ。
「また、会えた・・・。」
彼は、わたしの手をとり微笑む。
「え、あの・・・」
いきなりの接触に照れてしまう。
「あ、ごめん!」
パッと手を離し向こうもはにかむ。
なんだか、しぐさは可愛い人。
「えっと、俺のこと覚えてる?
まえに、公園で・・・・。」
覚えてるよ。
覚えてる。
忘れないようにしてたんだもん。
いっぱい、言いたいことがあるのに
ただ、わたしは頷くだけだった。
でも、それだけでも彼はうれしそうに笑ってくれた。