winter kiss〜王子様の熱い口づけ〜
「雪~~~!!」
彼と一緒にすべっていた男女が
"雪"と連呼しながらわたしたちの近くで止まった。
「どうしたんだよ、雪。」
・・・雪?
「あ、いや・・・・」
彼は、照れくさそうにごまかそうとしている。
「ん?この子は?」
女の子がわたしの顔を覗き込む。
「見かけない子だね~。」
「な、なんでもないから!
おまえら、先帰ってていいよ。」
「なんだよ、なんだよ!
なに隠してんだよ!?」
「なんも隠してないって。」
それからも、しばらく
彼は仲間たちに問い詰められる。
でも、なにも言わなかった。
観念したらしく
「今度、詳しく聞かせろ。」
の言葉をおいて、去っていった。