winter kiss〜王子様の熱い口づけ〜
「別れよう。」
告げられたのは、ほんの1時間前。
それも、メールで
なんの前触れもなくだ。
なにも、あなたへのお土産を買った後に言わなくてもいいのに。
頭にはじめに浮かんだのは
そんなことだったと思う。
理由を、問い詰める気も起こらなかった。
ただ、一人になりたくて
家族に適当に理由をつけて
別行動をとらせてもらった。
それでも、もう帰らないと。
北海道の夜は思ったよりも早く来る。
心配かけたくない。