winter kiss〜王子様の熱い口づけ〜
「こんなところにずっといると
風邪をひいちゃうよ。」
男性は、来ていたジャンパーをためらいもなく脱いで
わたしの肩にそっとかける。
そんなことしたら、あなたが寒いんじゃ・・・・
涙の潤んだ目で見上げるだけ。
思っていることは、言葉としてでてこない。
何も言わないわたしに
男性は少し悩むと
「少し待っていて。」
と言った。
「俺、なにかあったかい飲み物を買ってくる。」
え・・・・
いいのに・・・。
相変わらず言葉はでないから
そのまま、その人は行ってしまった。