~とある教師と優等生の恋物語~
「お前大丈夫かよ?タクシーで行けるのか?」
『だいじょぶ、大丈夫。なんかちょっと落ち着いた』
照れ笑いするような香織の声。
「なあ、修司には俺がちゃんと連絡するから。お前安心して病院行っとけ」
『うん。ありがと、ジロー』
そして少し落ち着きを取り戻した香織から、病院名を聞きそれを書き留めるとケータイを切った。
(修司のバカヤロ)
修司のケータイの繰り返し流れる無機質なコール音、そして留守電のアナウンス。
「ジロー?」
気が付けばデッサンをしているハズの白川が俺をじっと見ている。
「永井先生でしょ?赤ちゃん生まれるの?」
ケータイを耳に当てたまま頷く。
それから何度も電話をかけたけれど修司にはまるっきり通じなくて
メールをうっても返信はなくて。
俺はと言えば、白川のデッサンを指導しながらも心ここにあらずで。
修司はメールを読んだのか、病院に行けるのか、そればっかりが気になってしまって。
(やっぱ……)
『だいじょぶ、大丈夫。なんかちょっと落ち着いた』
照れ笑いするような香織の声。
「なあ、修司には俺がちゃんと連絡するから。お前安心して病院行っとけ」
『うん。ありがと、ジロー』
そして少し落ち着きを取り戻した香織から、病院名を聞きそれを書き留めるとケータイを切った。
(修司のバカヤロ)
修司のケータイの繰り返し流れる無機質なコール音、そして留守電のアナウンス。
「ジロー?」
気が付けばデッサンをしているハズの白川が俺をじっと見ている。
「永井先生でしょ?赤ちゃん生まれるの?」
ケータイを耳に当てたまま頷く。
それから何度も電話をかけたけれど修司にはまるっきり通じなくて
メールをうっても返信はなくて。
俺はと言えば、白川のデッサンを指導しながらも心ここにあらずで。
修司はメールを読んだのか、病院に行けるのか、そればっかりが気になってしまって。
(やっぱ……)