~とある教師と優等生の恋物語~
またあたしに弱みみせていいの?つけ込まれるよ?なんて口角をあげる白川。


(……確かに。けど)


「……ごめん」


この『行かないで』的な内容が恋人同士のモノなら考える余地もあるけど。


「職場放棄だ」

(ほらな?)


所詮『職場放棄』だから。


「いやいや、この放課後のデッサンは俺のボランティア的な――」


「嘘だよ。行けば?」


白川がヒラヒラと手を振る。
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