~とある教師と優等生の恋物語~
車で約15分程の所に香織のいる病院はあった。
受付で確認すると香織はすでに陣痛室に入っているため、待合室か廊下の長椅子で待つように言われたけれど。
待合室にはすでにひと家族が出産を待っていて、香織の身内でもない俺がそこの入るのはちょっと違う気がして。
どうせ会えないのだから帰ればいいのだけれど、家で修司が病院についたかどうかを気にして悶々としているよりは、ここにいた方がマシだと思えたから。
(ここなら修司が入ってくるのも分かるだろうし)
夜間用通用口を入って左にある長椅子に腰を据えた。
真っ白でなんの飾りもない天井を仰いでは
(修司のバカ)
ポケットからケータイを出してメールを何度も確認する。
時々外に出て煙草を吸い、そしてまた椅子に座り修司をひたすら待ち続けた。
気がつけは時計の針は夜の8時を回っている。
(どうりで。……腹減ったな)
コーヒーで空腹感を紛らわそう、と長椅子の斜め前に設置されたちょっと古びた感のある自動販売機にチャリンチャリンとコインを流し入れた時、
背後でコツリコツリと音がした。
受付で確認すると香織はすでに陣痛室に入っているため、待合室か廊下の長椅子で待つように言われたけれど。
待合室にはすでにひと家族が出産を待っていて、香織の身内でもない俺がそこの入るのはちょっと違う気がして。
どうせ会えないのだから帰ればいいのだけれど、家で修司が病院についたかどうかを気にして悶々としているよりは、ここにいた方がマシだと思えたから。
(ここなら修司が入ってくるのも分かるだろうし)
夜間用通用口を入って左にある長椅子に腰を据えた。
真っ白でなんの飾りもない天井を仰いでは
(修司のバカ)
ポケットからケータイを出してメールを何度も確認する。
時々外に出て煙草を吸い、そしてまた椅子に座り修司をひたすら待ち続けた。
気がつけは時計の針は夜の8時を回っている。
(どうりで。……腹減ったな)
コーヒーで空腹感を紛らわそう、と長椅子の斜め前に設置されたちょっと古びた感のある自動販売機にチャリンチャリンとコインを流し入れた時、
背後でコツリコツリと音がした。