~とある教師と優等生の恋物語~
「意味はあるから」

あ、これも食べていい?ハムサンドを指さすと白川は無言でそれを差し出す。

「……ひとりは、寂しいだろ。それに」

買ったコーヒーで一気にパンを流し込む。

「修司が来たかどうかが気になって、家に居ても落ち着かないから」

「……それあたしの」

指さしたのは俺の手の中の缶。

「マジ?あ、ごめん。今新しいの買うから」

ポケットから財布を取り出した俺の腕を掴んだ。


「これ貰うからいーよ」
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