~とある教師と優等生の恋物語~
「……アイス奢りましょうか?」


(あいにくそんな眼差しに勝てる術なんて持っていないから)


はぐらかさないで、と言われてズキンと胸が痛むのは白川が真剣だから。


「今でも?」


どうしても誤解されたくないと思うのはきっと目の前の彼女を愛しく感じているから。

(あ~、マジ俺どうしようもねぇ……)

小さくため息をついた。


「…今は、違う。これでいいでしょ?もうこれで終わり。この話は終わりだから」


「……昔は?前は?」


「だーかーらー」

もう終わりっつったじゃん?と言いそびれたのは、キミのせい。


(……な、んで?)


隣を見下ろして、胸がとたんに騒ぎ出す。

ズキンズキンと体中にその音が響き渡るようなそんな感覚。


だって――…
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