~とある教師と優等生の恋物語~
「一回寝ちゃった女って生徒に見えんの?生徒ってよりは『女』に見えちゃわないわけ?」


「見えない。ガキはガキだもの」


アイツの姿はしっかり高校生の姿だったし。


(欲情なんて死んでもするもんか!)


というかあっちも俺を男と見てない。


「そ。まあ、お前は昔から来るもの拒まず、去るもの追わずだもんね。彼女はもう通り過ぎた女ってわけか」


「ちょ!その『ろくでなし男』みたいな言い方やめろ」


多少なりとも動揺はしているのだから。白川安奈の出現に。


「え?そうでしょ?お前の女性関係を簡潔に述べるとしたら、『ろくでなし』でしょ?まさか気づいてなかったのか?」


修司の攻撃はまるでやまない。



気づいていたさ。もちろん。



実際そう言われたこともあるし。『顔だけ男』とも言われたしね?
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