~とある教師と優等生の恋物語~
屋上でのあの日から彼女はアンちゃんから白川になり、白川の中でも俺はジローから島先生になった。


そしてもうアンちゃんのバイト先の『紫苑』には行けなくなった。


なんとなく行きづらくなった。


ほら、だから顔見知りと寝ちゃいけないんだ。



それ破ったの俺だけど。



『紫苑』には行けないけれど、優等生の白川安奈には会っていた。



好む好まざるに関わらず、美大進学という問題を抱えた彼女の担当指導は美術科の俺に自動的になっており。


面倒くさいことこの上ないのだ。
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