～とある教師と優等生の恋物語～

ここ数日何度も同じことを聞かれている白川はどんどん不機嫌になっていく。


「毎日同じこと言ってるの、気がついてます？」



（しかし、かわいくねェの。ちょっとばかし綺麗な顔してたって性格これだもの）



「お前も毎日同じ事言われてるの、分かってます？」



そしてこの白川の毒舌に俺のテンションも下がりまくりだ。


まあ、実際は下がるほどテンションが上がってるという訳でもないんだけど。



俺だって仕事じゃなきゃこんな事したくねェっつうの。まったく。


自分がすべて正しいって感じが嫌なんだよな。


まるで折れる気配のない彼女にため息をつき、ガサガサと取り出した白川の手のデッサンをまじまじと見つめる。


「……無理だろ」


そうつぶやくとぺチンと頭に何かがあたった。