~とある教師と優等生の恋物語~
「だ・ま・れ」


『ひ、酷い、ジローちゃん。久しぶりに声きけたと思って嬉しくて嬉しく――」



「兄貴、星野洋子って知ってるよな?」


『……なんでそんなにセリフ被せてくんの!お兄さん悲しい!』


(勝手に悲しめ)



「その娘がさ、俺の勤めてる学校にいるんだけど」



『あ?そうなの?……アンナ?妹のサチ?どっち?』


やっぱりタローは知っていた、白川の事。


「アンナの方」



『アンナかぁ。それは大当りですよ、ジロー君』



「大当り?なにが?」



『……彼女綺麗になったろ?』



クスリとタローが笑ったような気がした。


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