秘密恋愛
「そうだ。ケーキを買って来たんだ」
窓の外を見ていた聖夜さんは、こちらを振り向くとそう言った。
「今日はクリスマスイブだからね」
聖夜さんはそう言って、部屋を出てキッチンに行った。
しばらくしてキッチンから戻ってきた聖夜さん。
手にはケーキの乗ったお皿を持っていた。
「この部屋の中だけでもクリスマスの雰囲気を楽しもう?」
聖夜さんはケーキの乗ったお皿をテーブルに置いた。
イチゴが乗ったショートケーキ。
その上に“Merry Xmas”と書かれたチョコのプレートが乗っていた。
「雪乃?こっちにおいで?一緒にケーキ食べよ?」
聖夜さんは私にそう言ってニッコリ微笑んだ。