秘密恋愛




「雪乃ちゃんが私に話してくれたことは全て嘘だったの?」


「えっ?」


「惚けないで!自分が公開捜査されてるの知ってるんでしょ?」



私は目を見開き、レイナさんを見た。


それは自分が公開捜査されてるの初めて知ったわけじゃない。


やっぱり、嘘がバレてしまったことに対して。


再び恐れていたことが私を襲う。



「施設にいたとか全て嘘なんでしょ!」



本当に施設にいたレイナさん。


その話に合わせて嘘をついた私。


レイナさんは施設で凄く辛い思いをした。


しかも親友まで自殺で亡くしている。


何も包み隠さずに教えてくれた。


私を優しく抱きしめてくれた。


なのに私は……。


レイナさんを利用してしまったんだ。





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