秘密恋愛
私はベッドから出て、レイナさんの向かいに座る。
私のために買って来てくれたサンドイッチとカフェオレ。
サンドイッチを手に取って、フィルムを開ける。
タマゴサンドを手に持つと口に運んだ。
胸が苦しくて食べれなかった。
咀嚼しても喉が受け付けない。
私はそれをカフェオレで無理矢理、喉に流し込んだ。
何とかサンドイッチを全て食べ終えた。
吐き気が襲ってくる。
胃の中から流し込んだものが何度も込み上げてきていた。
「雪乃ちゃん?顔色悪いけど……」
「えっ?」
「大丈夫?調子悪い?サンドイッチ無理矢理食べさせたみたいで……ゴメンね……」
レイナさんは少し悲しそうな顔をして私を見た。
「い、いえ……大丈夫、です……。ちょっとトイレに行って来ますね……」
「うん……」
私は立ち上がりトイレに行く。
地に足が付いてないようなフラフラした感覚になり、すぐにでも倒れてしまいそうだった。
「雪乃ちゃん!大丈夫?」
クラクラしていた私の体をレイナさんは咄嗟に受け止めた。
「ゴメン、なさい……」
「ううん。トイレ、連れて行ってあげる」
レイナさんはそう言って私の体を支えながらトイレに連れて行ってくれた。