秘密恋愛
さっき食べたものを全て吐き出してしまった。
トイレで吐いてる時、レイナさんがずっと背中をさすってくれていた。
「大丈夫?」
「吐いたら少しスッキリしたので大丈夫です」
「ゴメンね……」
「レイナさん、謝らないで下さい。私の方こそ、せっかく買って来てくれたのに……ゴメンなさい……」
「気にしないで?ちょっとベッドで横になってた方がいいよ。歩ける?大丈夫?」
「はい、大丈夫です……」
私はトイレからベッドまでレイナさんに支えてもらいながら歩き、ベッドに横になった。
少し頭も痛い。
「風邪かなぁ……」
レイナさんはそう言って、私のおでこに手を乗せる。
「熱はないみたいだね」
「多分、いろいろあったんで……それで……」
私がそう言うと、レイナさんは“あぁ!”って顔をした。
「そっかぁ……そうだよね……。私、アキが帰って来るまでここに居るから安心してね」
「はい……」
レイナさんは私に笑顔を見せてくれたけど、私はレイナさんに対して申し訳ない気持ちがいっぱいで笑顔すら見せれなかった。