秘密恋愛



夕方、聖夜さんが帰って来た。


それと入れ替わるように、レイナさんは帰って行った。



「そのプレゼント、どうしたの?」



ベッドの上に置いてあったプレゼントの包みを見て、聖夜さんがそう聞いてきた。



「レイナさんが、クリスマスプレゼントにって……」


「そうなんだね。中身は何?」


「ワンピースです……」


「へぇ。ねぇ?着て見せてよ?」



聖夜さんはそう言ってクスッと笑った。



「えっ?」



目を見開き聖夜さんを見る私。


まさか着てみせてなんて言われるなんて思ってなかった。



「ダメ?」



ダメじゃないけど……。


私は首を左右に振った。



「じゃあ、見せてよ?」



そう言った聖夜さんに私の胸はドキドキしていた。


体が熱を帯びたみたいに熱くなっていく。



「わかりました……」



ベッドの上に置いてあったプレゼントを手に持つと、着替えるためにトイレに入った。




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