秘密恋愛
聖夜さんの指が私の頬にそっと触れる。
「キミは、本当に泣き虫だね」
そう言った聖夜さんは、少し困ったような顔をしていた。
「ゴメン、なさい……」
「それに、謝ってばかりいる……」
「ゴメンなさい……」
「ほら、また……」
聖夜さんはそう言って、私の体をギュッと抱きしめてきた。
暖房の効いた部屋。
それにプラスされ、聖夜さんの体温が身体中を包み込み、私の体が少し汗ばんでいく。
その時、聖夜さんが私の耳たぶに唇を這わした。
その唇は耳たぶから首筋に移動していく。
体がビクンと揺れ、背中がゾクゾクする。