秘密恋愛
レイナさんがドラッグストアで検査薬を買って来てくれた。
トイレに入って、深い溜息が口から漏れた。
数分後には疑惑が確信に変わるんだ。
そう思うと、胸がドキドキと煩かった。
私は便座に座り、検査薬の箱を開けた。
初めて使う検査薬に手が微かに震えていた。
説明書通りに検査薬を使う。
………………。
………………うそ。
嘘でしょ……。
さっきよりも手が震えてる。
再び涙がポロポロとこぼれ落ちていった。
疑惑が確信に変わった。
ーー陽性。
検査窓にクッキリと現れた陽性反応。
まだ目立たないお腹。
吐き気と体の怠さだけで、お腹は何も感じない。
でも、ここにいる。
私のお腹の中に、聖夜さんとの赤ちゃんがいるんだ。
手でペチャンコのお腹を撫でる。
優しく、優しく……。
お腹を撫でていた私の顔は自然と笑顔になっていた。