秘密恋愛
「先生、カッコイイでしょ?でも独身なんだよ」
確かに大人の魅力があってカッコイイ。
医者で背も高くイケメンで女性にモテるんだろうなぁと思う。
独身なのが不思議なくらいだ。
「こらこら、いらんこと言わんでいい」
先生はそう言うと笑いながらレイナさんの頭をポンポンとした。
キャバ嬢とお客さんの関係だけど、それを知らない人から見たら恋人同士に思うだろうな。
「雪乃ちゃん?」
「あ、は、はい」
先生ないきなり声をかけられて、肩がビクッと揺れた。
「レイナちゃんから話は聞いてる。さっそく診察してみようか?」
「はい……宜しくお願いします……」
「じゃあ、先に尿検査しようか?」
「はい」
「トイレに行ったら検査窓の前に紙コップがあるから、それに採尿して窓の前に出してくれる?」
「はい」
「トイレ案内するから、ついて来て?」
「はい」
私は先生についてトイレに行った。
診察室の前にあるトイレを案内してもらって、そこに入った。