秘密恋愛




「雪乃?」



聖夜さんに名前を呼ばれて、顔を上げる。


私の前には聖夜さんが立っていて、笑顔で私を見下ろしている。


その隣にはストレートの長い黒髪で、目が大きくて色白な女性がいて……。


綺麗な人……。


これが女性を見た私の第一印象だった。



「この子が雪乃ちゃん?うわぁ!ちょー可愛い!」



女性は私を見て笑顔でそう言って、しゃがむと私に抱きついてきた。


キツすぎない香水のいい匂いが鼻を掠める。



「こらこら怖がってるでしょ?」



聖夜さんがそう言って、女性を私から離した。




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