秘密恋愛
「えっ?」
レイナさんの言葉に、思わず声が出た。
と、同時に胸が“トクン”と跳ねた。
「そう言うのって、凄く素敵じゃない?夢に出てきた顔の見えない男の子が実は……。みたいなやつ」
「それは……」
ないと否定しようと思った。
そんなドラマのような話があるのかと……。
だけど……。
聖夜さんとは初対面のはずなのに……。
昨日、初めて会ったはずなのに……。
でも、どこかで会ったことがあるという思いは拭いきれなかった。