君だけを

合コン


そして放課後になった。

「りっさー!!」

とびっきりテンションが上がってる真由。

合コンのどこがそんなにいいわけ?

本当に真由は世話がやける。

「理沙まだ時間あるから私の家行くよ!」

「えー、何しに行くの?」

真由の家になんて用はないし…なんだろう。

「化粧よ!化粧!」

はぁ?

「私、化粧なんてしたくない」

そう、化粧なんて似合わないし気取ってるなんて思われたくない。

「理沙、あんた自分のこと本当にわかってるの?あんた凄いかわいいんだよ?」

どこが…

お世辞にも程がある。

「まっ、いいからいいから。家行くよ!」

そう言われ渋々真由の家に行き、化粧をしてもらった。
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